職場で無視や陰口が続いていても、証拠がないと、会社に伝えても取り合ってもらえないのではと、相談をためらってしまいます。
形が残らないいじめでも、受けた日のうちに書き留めておけば、会社に伝えられる記録になります。
ただ、私物を隠した人やネットに書き込んだ人が分からないままでは、会社に誰への対応を求めればよいのかを伝えにくくなります。
相手が分かれば、会社に配置換えや相手への注意を求めることも、弁護士に相談することも可能になります。
この記事では、職場いじめで証拠がないときに、手口ごとに今日から残せるものと、会社に伝わる記録の書き方、探偵に調べてもらえることが分かります。
職場いじめでお困りの方からのご相談を、無料で受け付けています。
いじめの手口ごとに、今日から残せるもの

無視や陰口はその場で形が残らないため、何を残せばよいのか分からないまま、時間がたつと日付や言葉も思い出せなくなります。
チャットやメールは画面を保存し、無視や陰口はその日のうちにメモに書いておくと、あとから日付と内容を確かめられます。
ここでは、手口ごとに残せるものと、誰がやっているか分からないときに残せる範囲を確認できます。
無視・仲間外れ・必要な情報を渡さない
あいさつを返されない、自分だけ会議や飲み会に呼ばれない、仕事に必要な連絡が回ってこないといったいじめは、周りの人からは何も起きていないように見えます。
周りに気づかれにくいぶん、起きたことは、その日のうちに、日付・時刻・場所・誰がその場にいたかと一緒にメモします。
自分にだけ会議の招待や連絡が届かなかったときは、その日の日付と、届かなかった会議や連絡の名前を書いておくと、外されていたことを示す手がかりになります。
1回だけでは気のせいと言われやすいので、同じことが起きた日を一つずつ書き足していきます。
陰口・うわさ・人前での暴言
陰口や人前での暴言は言葉が残らないため、その日のうちに、相手の言葉をできるだけそのまま「」で書き、誰が聞いていたかも書き添えます。
自分がその場にいる会話を録音しておく方法もあります。
ただし、会社によっては就業規則で職場での録音を禁じていることがあるため、録音する前に就業規則を確かめておきます。
陰口を人づてに聞いた場合は、誰から、いつ、どんな内容を聞いたのかを分けて書いておくと、会社に伝えるときに話の流れを説明できます。
チャットやメールでの嫌がらせ
チャットやメールは、相手の発言だけでなく、自分の返信と前後のやり取りも一緒に残すと、どんな流れで言われたのかが伝わります。
画面を保存するときは、送った人の名前と日時が写るようにします。
ただし、会社のデータを個人のスマホやパソコンに移すことは、就業規則で禁じられていることがあります。
会社の外に持ち出してよいかが分からないときは、日時・送った人・書かれていた言葉を手元のメモに書き写しておけば、画面を持ち出さずに済みます。
私物を隠される・壊される
私物がなくなったときや壊されていたときは、気づいた時点で、壊れた物や置いていた場所の写真を撮ります。
写真と一緒に、いつ気づいたか、最後に見たのはいつで、どこに置いていたかを書いておくと、何時から何時の間に起きたのかを絞れます。
同じ場所で同じことが続く場合は、その日付も並べて書いておきます。
誰がやっているか分からないとき
陰口の出どころが分からない、私物を隠した人が分からない、ネットに自分のことが書き込まれているといったいじめは、相手が見えないぶん、会社に伝えるときに、誰のことかを説明しにくくなります。
相手が見えないときに自分で残せるのは「いつ、何が起きたか」までで、誰がやったのかは、記録からは分からないことがあります。
ネットの書き込みは、誰が書いたのか分からなくても、投稿のURLと日時が分かるように画面を保存しておけます。
誰がやっているのかを探偵が調べられる範囲は、このあとの「探偵が調べられること・調べられないこと」で確認できます。
会社に伝わる記録の書き方
記録を付け始めても、これで本当に証拠になるのかと不安になるかもしれません。
会社や相談先が読んだときに、いつ、どこで、誰が、何をしたのかが分かり、それが続いていると伝われば、記録は事実を説明する材料になります。
ここでは、記録に書く項目と、あとから疑われにくい残し方を確認できます。
いつ・どこで・誰が・何を・誰がいたか
1回分の記録には、次の5つを書きます。
- いつ:日付と、だいたいの時刻
- どこで:席、会議室、休憩室、チャットのグループ名など
- 誰が:相手の名前(分からないときは「分からない」と書く)
- 何を:言われた言葉はそのまま、されたことは具体的に
- 誰がいたか:その場にいた人、見ていたかもしれない人
「ひどいことを言われた」のような感想だけでは、読んだ人が何があったのかを判断できません。
そのときの自分の気持ちは、事実とは分けて、最後に一言添える程度で足ります。
あとから書き直さない・まとめて書かない
数週間分を思い出してまとめて書くと、日付や言葉があいまいになり、あとから作った記録だと疑われやすくなります。
日付が印刷された手帳に、その日のうちに書いておくと、その日に書いたことを示しやすくなります。
書き間違えたときは、消さずに線を引いて直しておきます。
体の変化も日付と一緒に書く
いじめが続くと、眠れない、食欲が落ちる、出勤前に頭やお腹が痛くなるといった変化が出ることがあります。
体に出た変化や、会社を休んだ・遅刻した日を、いじめの記録と同じ日付で並べておくと、いじめが仕事や生活にどれだけ響いているかを伝えられます。
変化は、「何時に目が覚めた」「朝食を食べられなかった」のように、起きたことで書いておきます。
会社や相談先に伝えるときにそろえるもの

記録が日ごとのメモのままだと、読む側は全体をつかめません。
会社に動いてもらうには、何が続いているのかを一目で分かる形にして見せる必要があります。
ここでは、記録のまとめ方と、法律が会社に求めていることを確認できます。
時系列に並べ、それぞれに記録をひも付ける
日付順に1行ずつ、起きたことを短く書いた一覧を作ります。
各行の横に「メモ」「チャットの画面」「録音」「写真」など、その日の記録が何で残っているかを書いておくと、会社や相談先が一つずつ確かめられます。
いじめがあったのに記録が残っていない日も、覚えている範囲で並べておけば、いつから続いているのかが分かります。
あとから思い出して書いた分は、そのことが分かるように印を付けておきます。
パワハラの相談に対応する体制は、会社の義務
労働施策総合推進法は、職場での優越的な関係を背景とした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによって働く人の就業環境が害されないよう、相談に応じて適切に対応する体制を整えることを事業主に義務づけています。
相談したことや、会社の調べに協力して事実を話したことを理由に、解雇などの不利益な扱いをすることも禁じています。
引用元:e-Gov法令検索|労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律(第31条第1項・第2項。2026年10月1日施行の改正後)
同僚どうしのいじめが、この法律のいう言動に当たるかどうかは、関係や中身によって変わります。
この法律のいう言動に当たるかどうかにかかわらず、会社に伝えるときは、配置を変えてほしい、相手に注意してほしいなど、何をしてほしいのかを先に決めておくと、会社に具体的に求められます。
自分の記録だけでは足りなくなる場面
次のような場面では、記録をそろえて会社に伝えても、話が進まないことがあります。
- その場に自分と相手しかおらず、言った・言わないになっている
- 私物を隠した人が分からない
- 待ち伏せやつきまといなど、職場の外でも嫌がらせが起きている
- ネットに書き込まれているが、誰が書いたのか分からない
このうち、私物への嫌がらせ、職場の外での待ち伏せやつきまとい、ネットの書き込みは、探偵が相手を調べられます。
言った・言わないになっている会話は、会社の聞き取りで確かめてもらうことになります。
自分で集めるときにしないほうがよいこと
早く証拠をつかみたい気持ちが強いほど、行き過ぎた集め方をしてしまうことがあります。
集め方によっては、自分が就業規則違反や法律違反を問われ、いじめの話より先に自分の行動が問題にされるおそれがあります。
ここでは、証拠を集める途中で避けたい行動を確認できます。
相手の机・パソコン・ロッカーを勝手に見ない
相手の机やロッカーを勝手に開けたり、パソコンの中を見たりすると、自分が会社のルールを破ったとして問題にされるおそれがあります。
相手のIDとパスワードを無断で入れて社内のシステムやSNSにログインすると、不正アクセス禁止法が禁じている行為に当たります。
引用元:e-Gov法令検索|不正アクセス行為の禁止等に関する法律(第2条第4項・第3条)
SNSに書かない・相手に詰め寄らない
つらさを分かってほしくて、SNSに相手や会社の名前を出して書き込むと、事実であっても相手の名誉を傷つけたとして訴えられるおそれがあります。
相手に「いじめているでしょう」と詰め寄ったり、言い返したりすると、相手が人目につかないところで続けるようになり、記録を残しにくくなるおそれがあります。
自分で相手の後をつけたり、写真を撮ろうと近づいたりすると、トラブルになるおそれがあります。
探偵が調べられること・調べられないこと

自分の記録では分からないのは、誰がやっているのかと、職場の外で何が起きているのかです。
探偵が調べられるのは、私物への嫌がらせと、職場の外で起きている待ち伏せやつきまとい、ネットの書き込みです。
ここでは、探偵が調べられることと、費用の目安を確認できます。
会社の許可なく職場に入って撮影・録音はできない
探偵は、会社の許可なく職場に入って、中での言動を撮影したり録音したりすることはできません。
職場の中での言葉や態度によるいじめは、ご自身が付けている記録が中心になります。
探偵に相談するときは、これまで付けてきた記録をお持ちいただくと、何を調べればよいかを一緒に決められます。
職場の外での待ち伏せ・つきまといを確かめる
通勤や退勤のときに誰かが待っている、帰り道や自宅の近くで見かけるといった場合、探偵は、ご相談者から聞いた日時や場所をもとに、待ち伏せやつきまといが起きているかと、相手が誰かを調べ、確認できた日時と様子を記録に残します。
待ち伏せなどで身の危険を感じるときは、記録がそろうのを待たずに警察へ相談できます。
警告や禁止命令に必要な証拠と記録は、ストーカー被害で警察が動かないときで確認できます。
ネットの書き込みを調べる
SNSや掲示板に、職場の自分のことと分かる書き込みがあるときは、探偵が書き込みの内容や時期を記録し、誰が書いたのかを調べます。
書き込みの時期と、職場で起きた出来事の日付を並べた記録は、会社や弁護士に相談するときに状況を説明する資料になります。
投稿した人の情報の開示を求める手続き(発信者情報開示)は、弁護士に依頼できるもので、探偵の調査では行いません。
匿名の投稿者を調べる流れは、匿名アカウントの投稿者を特定する方法で確認できます。
私物を隠された・壊された件を確かめる
私物の件は、いつ、どこで起きているのかをご自身の記録から絞り込んだうえで、誰がやっているのかを探偵が調べます。
職場の中で起きている場合に何を調べられるかは、ご相談のときに確認できます。
調査レポートと費用の目安
調査で確認できたことは、調査レポートと証拠資料としてお渡しします。
調査レポートは、会社に伝えるときや弁護士に相談するときに、ご自身の記録と一緒に見せられます。
当事務所の調査料金(税込)は、調査の内容によって次のとおりです。
- 職場・地域のいじめ(私物への嫌がらせを含む):165,000円〜
- 職場の外での待ち伏せ・つきまとい(ストーカー対策):即日対応 154,000円〜
- ネット上の書き込み:無料でお見積り
料金には、調査員の人件費、調査レポート・証拠資料、交通費(基本エリア内)、アフターサポートが含まれます。
調査の内容や状況によって、料金は変わる場合があります。
お見積りのあとの追加料金は、原則かかりません(状況が変わり、調査が追加になった場合を除く)。
調査の内容は嫌がらせ対策の調査で、ほかの調査の料金は、調査料金のご案内で確認できます。
職場いじめの証拠がないときのよくある質問
Q. 証拠がまったくなくても相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
記録がまだなくても、今起きていることをお聞きします。
思い出せる出来事があれば、日付があいまいでもお話しいただけます。
Q. 会社や相手に知られずに進められますか?
はい、できます。
当事務所は、ご相談とご依頼の秘密を守り、会社や相手に知られないように配慮して調査を進めます。
調べたことを会社に伝えるかどうか、いつ伝えるかは、ご相談者が決められます。
Q. 退職したあとでも調べられますか?
はい、できます。
退職したあとも、職場の外での待ち伏せやつきまとい、ネットの書き込みが続いている場合は、調査の対象になります。
在職中に付けていた記録があれば、あわせてお持ちいただけます。
Q. 名古屋以外に住んでいても相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
主な対応エリアは愛知県・岐阜県・三重県・静岡県で、ほかの地域にお住まいの方からのご相談も受け付けています。
職場いじめで証拠がないなら、ご相談ください
明日も同じ職場に行くと思うと、記録を付けることさえ重く感じるかもしれません。
その日のうちに書いたメモやチャットの画面、私物の写真を時系列に並べておけば、いつから何が続いているのかを、会社や相談先に具体的に示せます。
それでも、誰がやっているのかは、自分の記録だけでは分からないことがあります。
探偵は、私物への嫌がらせと、職場の外での待ち伏せやつきまとい、ネットの書き込みを調べ、確認できたことを調査レポートにまとめてお渡しします。
まだ何も書き残せていなくても、最初に残すものを無料相談で一緒に決められます。



