スマホをハッキングされている?監視のサインと消す前に残す記録

身に覚えのないログイン通知、共有先に並ぶ知らない端末名、話していないはずの予定など、スマホを見られている心当たりがある方もいるのではないでしょうか?

相手の承諾を得ずに位置情報を取得する行為は令和6年に159件、持ち物にGPS機器などを取り付ける行為は354件、ストーカー事案の相談として警察が把握しました。

どちらも不審なアプリを入れる手口ではないため、端末を探しても見つかりません。

しかし、相手が「知っていた」出来事を日付とセットで書き出すと、どの経路から漏れているかを絞れるはずです。

この記事では、ハッキングを疑ったときの6つのサイン、アプリ・アカウント・持ち物という3つの経路、端末を触る前に残しておく記録が分かります。

スマホの監視でお困りの方からのご相談を、無料で受け付けています

引用元:警察庁|令和6年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応状況について(令和7年6月・相談等件数19,567件のうち、行為形態別は複数計上)

目次

スマホの監視を疑う6つのサイン

スマホの監視を疑う6つのサイン(伝えていない予定を知られた・ログイン通知・共有先に知らない相手など)

端末の調子が悪いだけなのか、誰かに見られているのかは、症状だけでは分かれません。

端末の外で何が起きたかを、先に並べてください。

相手が知っているはずのない予定を知っていたなら、そこが最初の手がかりになります。

ここでは、監視を疑うときに確認する6つのサインを整理しました。

伝えていない予定や居場所を知られている

相手が口にした「知っていたこと」を、最初に思い出してください。

行き先を伝えていないのに立ち寄った店の近くで会った、話していない予定に触れられた、といった出来事に心当たりはないでしょうか。

行動を監視していると思わせる事項を告げる行為は、ストーカー規制法2条1項2号のつきまとい等に当たります。

相手が「知っていた」という出来事そのものを、法律は規制の対象として扱っています。

思い当たる場面があれば、日付と一緒にメモしておいてください。

身に覚えのないログイン通知が届く

「新しいデバイスでログインがありました」という通知は、誰かがパスワードを知っている合図です。

心当たりのない通知が1回でも届いたなら、そのメールやSMSは消さないでください。

通知に書かれた日時と地域は、あとで相手を絞り込むときの材料になります。

パスワードの変更は、記録を保存してからでも間に合うでしょう。

通知が届いた時刻に相手が何をしていたかを覚えているなら、その記憶もメモに足しておきます。

位置情報の共有に知らない相手が入っている

iPhoneの「探す」やGoogleの位置情報共有には、共有している相手の一覧が残ります。

交際していた当時に共有を始めたまま、解除しないでいるケースは珍しくないでしょう。

別れたあとも共有が続いていれば、相手は特別な操作をしなくても居場所を追えます。

共有の一覧に見覚えのない名前や端末があるなら、そこが真っ先に疑う場所です。

家族での共有設定や、写真の共有アルバムも同じように確かめてください。

見覚えのないアプリやプロファイルがある

監視に使われるアプリは、目立つ名前では入っていません。

「システム更新」「デバイスサービス」のような、消してよいのか迷う名前が使われます。

iPhoneでは、構成プロファイルという仕組みで端末の設定ごと管理されている場合もあるでしょう。

アプリの一覧に加えて、プロファイルやデバイス管理の項目まで確認する必要があります。

見つけたときに消すかどうかは、記録を撮ってから決めてください。

バッテリーの減りと通信量が急に増えた

位置情報や画面の内容を外へ送り続けるアプリは、電池と通信量を余分に使います。

OSの更新やアプリの不具合でも、同じ症状が出るでしょう。

電池の減りだけを根拠にすると、判断を誤ります。

他のサインと重なったときに、はじめて材料の一つになると考えてください。

周りに話しても「気のせい」で終わってしまう

家族や友人に話すと、たいてい「考えすぎ」で会話が終わります。

画面を見せても不審なアプリは見当たらず、説明するほど自分の言い分が弱く聞こえてくるはずです。

相手が知っていた出来事を日付順に並べると、話は伝わりやすくなります。

感覚ではなく出来事を並べる作業が、警察や調査会社へ相談するときの準備にもなるでしょう。

監視に使われるのはアプリ・アカウント・持ち物の3つ

監視に使われる3つの経路(アプリ・共有されたままのアカウント・持ち物のGPS機器)

監視と聞くと、特殊なアプリを入れられた場面を思い浮かべる方が多いでしょう。

元交際相手や配偶者の場合、アプリを入れなくても行動を追える経路が残っています。

アプリを消しても監視が止まらないのは、経路が3つあるからです。

ここでは、それぞれの経路と見分け方を確認できます。

端末に入れられたアプリ

相手が端末を数分間手にできれば、監視用のアプリは入れられます。

入れられた側の画面には、アイコンが表示されない製品もあるでしょう。

相手は、位置情報も通話履歴もメッセージの中身も、離れた場所から確認できます。

入れるには画面ロックの解除が必要なため、パスコードを知られていたかどうかが分かれ目です。

誕生日や記念日をパスコードにしていた方は、この経路を疑ってください。

共有されたままのアカウント

交際中に共有したApple AccountやGoogleアカウントは、別れたあとも生きています。

同じアカウントでログインしていれば、写真も連絡先も位置情報も、相手の端末に同期され続けるでしょう。

端末の中を探して何も出てこなかった方ほど、アカウント側を疑う価値があります。

パスワードを使い回していた場合、別のサービスから割り出されているかもしれません。

持ち物に取り付けられたGPS機器

車、鞄、財布に小型の発信機を入れられると、端末とは無関係に居場所が伝わります。

令和6年には、持ち物にGPS機器などを取り付ける行為が354件、警察への相談として把握されました。

令和3年の集計開始時は109件で、そこから3年続けて増えています。

スマホをいくら調べても何も出ない場合、車と持ち物のほうを確認してください。

ストーカー規制法2条3項は、承諾を得ずに位置情報を取得する行為と、持ち物に機器を取り付ける行為の両方を規制しています。

端末を触る前に残しておく記録

端末を触る前に残しておく5つの記録(出来事と日付・ログイン通知・ログイン中の端末の一覧など)

不審なアプリを見つけると、多くの方はその場で削除します。

削除した瞬間に、いつ入れられたのか、どこへ情報が送られていたのかは分からなくなるでしょう。

先に記録を残しておかないと、相手を特定する材料ごと消えてしまいます。

ここでは、端末を操作する前に押さえておきたい5つの記録を挙げました。

相手が知っていた出来事と日付

紙でもメモアプリでも構いません。

「いつ」「相手が何を知っていたか」「その情報を誰に伝えていたか」の3つを、出来事ごとに書き出してください。

3件たまると、共通しているものが見えてきます。

位置情報だけが漏れているのか、会話の中身まで漏れているのかで、疑うべき経路が変わります。

この記録は、警察に相談するときにもそのまま使えるはずです。

通知・メッセージのスクリーンショット

ログイン通知、身に覚えのないパスワード再設定のメール、相手から届いたメッセージを撮っておきます。

撮るときは、日時が画面に写るようにしてください。

メールは削除せず、別のフォルダへ移して残します。

アカウントごと乗っ取られた場合に備えて、画像は端末の外にも保存しておくと安全でしょう。

ログイン履歴と接続中の端末

Apple AccountやGoogleアカウントには、現在ログインしている端末の一覧が表示されます。

見覚えのない端末名が並んでいたら、その画面を撮影してください。

ログアウトさせる前に撮っておかないと、一覧から消えて記録が残りません。

機種名と最終利用日が分かれば、相手の端末と照らし合わせられます。

相手が端末に触れられた日

アプリを入れるには、相手が端末を手にする時間が必要です。

同棲していた期間、車を貸した日、修理に出した日を思い出して、カレンダーに印を付けてください。

監視が始まった時期と、相手が端末に触れた日が重なるなら、その日から何があったかをたどれます。

思い出せない部分は空欄のままで構いません。

記録は端末の外へ移す

端末の中だけに記録を置くと、乗っ取られたときに一緒に失われます。

信頼できる家族へ記録をメールで送る、印刷して手元に置く、といった方法で分散させてください。

クラウドへの保存は、そのアカウントが共有されていないかを確かめてからにします。

次の5点は、端末を操作する前にそろえておきたい記録です。

  • 相手が知っていた出来事と日付
  • ログイン通知・パスワード再設定のメール
  • ログイン中の端末の一覧(撮影してから解除する)
  • 相手が端末に触れられた日
  • 位置情報の共有相手の一覧

iPhone・Androidで確認する場所

iPhoneとAndroidで確認する場所(個人情報安全性チェックとセキュリティとプライバシー)

記録を残したあとで、端末の設定を確認します。

専門の道具は要りません。

iPhoneには、共有先とログイン端末をまとめて確認できる機能があります。

ここでは、機種ごとに確認する場所を挙げました。

iPhoneは「個人情報安全性チェック」から

「個人情報安全性チェック」という項目が、iOS 16以降のiPhoneにあります。

場所は、設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」の中です。

位置情報などを共有している相手、Apple Accountにひもづいた端末、アプリに与えた許可を、ここでまとめて確認してください。

危険が差し迫っている場合は、すべての共有を一度に止める「緊急リセット」も選べます。

使うには、2ファクタ認証を設定したApple Accountでサインインしている必要があるでしょう。

Androidは「セキュリティとプライバシー」から

Android 13以降は、セキュリティとプライバシーの設定が1つにまとまりました。

アプリに与えた権限、位置情報、デバイスの検索、アカウントのセキュリティが、この中に並びます。

あわせて、Googleアカウントの管理画面からログイン中の端末を確認してください。

機種によってメニューの名前が違うため、見つからないときは設定画面の検索窓に「権限」と入れると早いでしょう。

見つけても、その場で消さない

不審なアプリを削除すると、相手の端末側に通知が届く製品もあります。

気づかれた相手が、別の経路に切り替える場合もあるでしょう。

アプリ名・入っていた日付・与えられていた権限を撮影してから、消すかどうかを決めてください。

初期化は最後の手段です。

端末を初期化すると、いつ何を入れられたのかを示す記録も消えます。

相手を絞り込む3つの手がかり

相手を絞り込む3つの手がかり(知られていた情報・端末に触れられた人・監視が始まる前の出来事)

誰の仕業かは、端末の中を調べるだけでは出てきません。

相手の候補は、監視が成り立つ条件を満たせた人に限られるでしょう。

情報・機会・時期の3つを並べると、候補は数人まで絞れます。

ここでは、その並べ方を確認できます。

相手が知っていた情報から逆算する

漏れている情報の種類によって、疑う経路は変わります。

居場所だけなら位置情報の共有かGPS機器、会話の中身までならアカウントかアプリの可能性が高いでしょう。

写真や連絡先まで知られていたなら、アカウントの共有を先に疑ってください。

何を知られていたかが分かると、疑うべき経路は1つか2つに絞れます。

漏れている情報が1種類だけなら、経路も1つに限られているはずです。

端末に触れられた人を並べる

アプリを入れる経路が疑われる場合、候補になるのは端末を手にできた人だけです。

同居していた相手、合鍵を持っている相手、職場で席を離れたときに近くにいた人を書き出してください。

パスコードを知っていた人まで絞り込むと、候補はさらに減ります。

アカウントの共有が疑われる場合、候補はパスワードを見られる立場にいた人です。

監視が始まる前に何があったか

最初のサインが出た時期の前後に、相手との間で何が起きたかを思い出してください。

別れ話、復縁の断り、転居、転職、SNSの投稿が引き金になっている場合があります。

動機が絞れれば、候補は数人まで下がるでしょう。

候補が絞れた段階で相手に確かめると、そこまでの記録が使えなくなります。

気づいたあとにしてはいけない3つのこと

相手の見当がつくと、確かめたくなります。

ここで動くと、それまで集めた材料が使えなくなるでしょう。

証拠が消えるきっかけは、たいてい被害を受けた側の行動です。

次の3つは、相談が済むまで避けてください。

相手に問い詰める

問い詰めると、相手はアプリを遠隔で消し、共有を解除します。

言い逃れができる状態に戻されたあとでは、警察に持ち込んでも「証拠がない」で終わるでしょう。

確かめたい気持ちを、記録が固まるまで先延ばしにしてください。

相手が逆上した場合、身の危険にも直結します。

アプリを消して初期化する

端末をきれいにすると、監視は止まったように見えます。

アカウントが共有されたままなら、新しい端末でも同じことが起こるでしょう。

初期化の前に、経路がどれだったのかを確定させる必要があります。

機種変更をしても、同じApple AccountやGoogleアカウントを引き継ぐ限り状況は変わりません。

相手の端末やアカウントを見返す

やり返す形で相手のスマホを開くと、今度はこちらが罪に問われます。

不正アクセス禁止法3条は、他人のIDとパスワードを使ってログインする行為を禁じています。

同法11条が定める罰則は、3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です。

相手の端末に触れずに進める方法を選んでください。

警察への相談・調査でできること

記録が3件以上たまったら、次は相談先を決める段階です。

警察と調査会社では、動ける範囲がどう違うのでしょうか。

先に警察へ行くか、先に事実を固めるかは、危険がどれだけ迫っているか次第です。

ここでは、それぞれで何ができるかを確認できます。

ストーカー規制法で禁止されている行為

承諾を得ずに位置情報を取得する行為、持ち物にGPS機器を取り付ける行為は、どちらも位置情報無承諾取得等として規制の対象です(2条3項)。

行動を監視していると思わせる事項を告げる行為も、つきまとい等に含まれます(2条1項2号)。

これらを反復するとストーカー行為に当たり、罰則は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です(18条)。

警察本部長等は警告を、都道府県公安委員会は禁止命令等を出せます。

令和6年の禁止命令等は2,415件で、前年より452件増えました。

警察に持っていくもの

相談の前に、書き出した記録と撮影した画面を印刷しておいてください。

身の危険を感じているなら110番、急ぎでない相談は警察相談専用電話の#9110があります。

口頭だけで説明するより、日付順に並べた紙を渡すほうが早く伝わります。

相手の氏名や連絡先が分かっている場合は、あわせて伝えてください。

調査でできること

当事務所が扱うのは、端末に残った記録の解析と、相手の行動を確かめる調査の両方です。

アプリがいつ入れられたのか、どのアカウントから接続されていたのかを、端末の記録から確認します。

あわせて、待ち伏せや尾行が実際に行われているかを、外から記録するかたちです。

端末の記録と、外で起きた出来事が同じ日時で重なると、相手を特定する材料になります。

調査の結果は報告書にまとめるため、警察への相談や弁護士への依頼にもそのまま使えるでしょう。

費用と相談の流れ

費用は、調べる範囲と日数で変わります。

端末の記録だけを確認する場合と、行動調査まで行う場合では、金額の幅が大きくなるでしょう。

お見積もりを出してから、依頼するかどうかを決めていただけます。

主な対応エリアは、愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の4県です。

料金の目安は調査料金のページ、嫌がらせやストーカーを含む調査の内容は迷惑行為の調査で確認してください。

スマホの監視は、調べても何も出てこないまま終わる場合があります。

アプリもGPS機器も見つからず、アカウントの共有だけが原因だった、という結果も起こり得るでしょう。

それでも、何が原因ではなかったのかが分かれば、アカウントの共有を止める、持ち物を調べる、という次の一手を選べるはずです。

分かっている範囲だけで、ご相談いただけます。

よくある質問

証拠が何も無くても相談できますか?

はい、記録がそろっていない段階で構いません。

相手が知っていた出来事の日付が2つ3つあれば、そこから調べる範囲を絞れます。

何を残しておくべきかも、そのときに分かります。

アプリが見つからなければ、監視されていないということですか?

アプリが無くても、アカウントの共有やGPS機器という経路が残ります。

端末の中がきれいだった場合、むしろアカウント側を調べる必要が出てくるでしょう。

どちらの経路も確認したうえで判断してください。

元交際相手だと分かっている場合、警察はすぐ動いてくれますか?

相談の内容と危険の度合いによって、警察の対応は変わります。

令和6年に公安委員会が出した禁止命令等は2,415件で、法施行後もっとも多い件数でした。

記録を日付順に整理して持ち込むと、判断の材料になるはずです。

調査を依頼したことが相手に知られませんか?

調査は、相手に気づかれない方法で進めます。

ご連絡の方法や時間帯も、ご指定いただけます。

ご相談の内容を外部へ伝えることはありません。

どの段階で依頼するのがよいですか?

相手が知っていた出来事が3件たまった時点が、動き始める目安です。

時間が経つほどログイン履歴は古いものから消えていきます。

早く動くほど、手元に残る材料は多くなるでしょう。

スマホのハッキングが疑われるなら、記録が残っているうちにご相談ください

スマホを見られている疑いは、端末の中を探すだけでは晴れないでしょう。

しかし、相手が知っていた出来事と、端末に残った記録を突き合わせると、経路と相手が見えてきます。

記事の要点を、次の表にまとめました。

疑うサイン 伝えていない予定を知られている/ログイン通知/位置情報の共有に知らない相手
3つの経路 端末に入れられたアプリ/共有されたままのアカウント/持ち物のGPS機器
先に残す記録 相手が知っていた出来事と日付/ログイン通知/ログイン中の端末一覧
確認する場所 iPhoneは「個人情報安全性チェック」、Androidは「セキュリティとプライバシー」
してはいけないこと 問い詰める/その場で消して初期化する/相手の端末を見返す
相談先 危険が迫っているなら110番・#9110/事実を固めたいなら調査会社

ログイン履歴は古いものから消え、共有の設定は相手が気づいた時点で解除されるでしょう。

対応エリアの外にお住まいでも、ご相談いただけます。

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