「毎日やり取りしていたのに、急に『今すぐ助けてほしい』と言われた」
「ビデオ通話を頼むたびに回線のせいにされて、まだ一度も顔を見ていない」
「送金先の名義が、相手の名乗っている名前と違っていた」
ひとつでも当てはまるなら、相手が名乗っているとおりの人物なのかを確かめる価値があります。
国際ロマンス詐欺は、別人になりすました相手が、関係を深めてからお金の話を持ち出す詐欺です。
裏を取る材料が少ないぶん、手がかりは会話のなかの小さな引っかかりに限られます。
この記事では、その引っかかりが詐欺のサインなのかを3つに分けて確認できます。
送金してしまったあとの手順と、探偵と弁護士の使い分けも分かります。
判断がつかないまま抱えているなら、無料相談でいまの状況をお聞かせください。
国際ロマンス詐欺とは|SNS型の被害は年間552億円
国際ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリで知り合った外国人を装う相手が、恋愛感情を利用して金銭をだまし取る詐欺です。
なりすましである以上、写真も経歴も本人のものではありません。
警察庁の集計では、令和7年のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,604件、被害額は552億2,000万円でした。
前年からの伸びは、件数で46.5%、被害額で37.8%です。
出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」
警察庁はこれを「SNS型ロマンス詐欺」としてまとめていて、国際ロマンス詐欺だけの件数は公表していません。
「恋愛型」と「投資型」の違い
国際ロマンス詐欺の手口は、恋愛型と投資型の2つに分かれます。
恋愛型は、渡航費・治療費・関税・弁護士費用といった名目で、その都度お金を求めてきます。
投資型は、暗号資産や海外送金の「もうかる話」に誘い込み、専用サイトの残高が増えていく画面を見せながら追加入金をさせます。
投資型で怖いのは、出金しようとした段階で「税金」「手数料」を先に払えと言われ、そこからさらに支払いが続く点です。
令和7年のSNS型ロマンス詐欺のうち、暗号資産を送らせる手口は認知件数2,148件、被害額246億3,000万円でした。
前年より件数は173.3%、被害額は188.0%増えています。
狙われやすいのは、相談できる相手がいない状況
狙われやすさを分けるのは、年齢や性別ではなく、相談できる相手がいるかどうかです。
詐欺の側は、早い段階で「二人だけの秘密にしよう」「家族には言わないで」と持ちかけてきます。
このようなことを言われて誰にも話さなくなると、おかしいと思っても止めてくれる人がいません。
口止めをされたら、その言葉そのものを疑う材料にしてください。
誰か一人に話すだけで、判断を見直す機会ができます。
国際ロマンス詐欺の見分け方|見るのは3か所

サイン1つだけで決めつけると、ふつうの遠距離の相手を疑うことになります。
見るのは、プロフィール・会話の進み方・お金の話の出し方の3か所です。
3か所すべてに引っかかるものがあるときは、相手が本物かどうかを確かめる段階に来ています。
プロフィールと写真に出る4つのサイン
次の4つは、相手のアカウントを見た時点で分かります。
- 写真が広告のように整っていて、生活感のある写真が1枚もない
- 職業が軍人・医師・海洋エンジニア・実業家など、信頼されやすく確認しづらい肩書きになっている
- アカウントの開設が最近で、投稿の間隔が不自然に空いている
- 友達やフォロワーの数に対して、やり取りの形跡がほとんどない
こうした肩書きなら、連絡が取りづらいことを職業のせいにできます。
派遣先が海外、勤務時間が不規則、通信環境が悪い。
相手はこうした事情を、会えない理由と顔を見せない理由の両方に使えます。
会話の進み方に出る3つのサイン
やり取りが数日から数週間続くと、相手に次の3つが出てきます。
- 知り合って間もないのに「運命」「結婚」といった言葉が出てくる
- ビデオ通話を頼むと、そのたびに理由をつけて避けられる
- こちらの生活は細かく聞くのに、相手の具体的な話は出てこない
相手が本物かどうかは、ビデオ通話を頼むのがもっとも確実です。
数秒でつないですぐ切る、画面が極端に粗い、口の動きと音声がずれる。
こうした応じ方も、相手が避けているとみて構いません。
「回線が悪い」が3回続いたら、回線の問題として扱わなくて構いません。
お金の話の出し方に出る3つのサイン
相手が次の3つをしてきたら、判断を急がされている合図です。
- 送金先が本人名義ではなく、別人の口座や海外の口座になっている
- 暗号資産での送金や、指定されたアプリ・サイトへの入金を求められる
- 最初に少額を返してきて、そのあとで金額が跳ね上がる
3つめは、信用させるための手口です。
1万円が翌日に戻ってくると、次の10万円を出しやすくなります。
一度返ってきたからといって、相手が誠実だとは限りません。
マッチングアプリを入り口にした金銭トラブルには、美人局のように国内で完結するものもあります。
自分で確認できること・確認できないこと
まずできるのは、写真の検索です。
これで決着がつくこともあります。
自分で確認できるのは、写真とアカウントが本物かどうかまでです。
画像の逆検索で分かること
相手のプロフィール写真を保存して、画像で検索できるサービスにかけます。
同じ画像が別の名前で複数のサイトに出てきたら、その写真は本人のものではありません。
海外のモデルや軍人のSNSから転用されている例が実際にあります。
ただし、生成AIで作られた写真は元画像が存在しないため、この方法では何も出てきません。
出てこなかったからといって、本人である証拠にはなりません。
アカウントの作られ方
プロフィール写真の次に見るのは、アカウントの履歴です。
開設時期、投稿の間隔、写真に写り込んでいる季節や背景を並べると、一人の人間の生活として成り立っているかが分かります。
投稿が数日にまとめて作られていて、その後は放置されているアカウントは、やり取りを始めるためだけに用意されたものです。
友達の一覧を見て、日本人の女性ばかり、あるいは男性ばかりという偏りがあるかも確認できます。
自分で調べても分からないこと
写真が偽物だと分かっても、次の質問には答えが出ません。
分からないのは、アカウントを動かしている人物、送金先の口座の名義、その口座がいまも生きているかどうかの3つです。
相手が偽名で、通信も口座も他人名義で用意されている以上、個人が調べられるのは「偽物である」というところまでです。
ここから先は、手元にある情報からお金の流れをたどる作業になります。
材料は、やり取りの履歴、送金の控え、相手が送ってきた写真とアカウント名の3つです。
これが揃っていれば、お金の流れをたどれます。
送金してしまったあとの手順・してはいけないこと

すでに送金してしまった場合は、動く順番で結果が変わります。
先に相手へ連絡すると、口座を止める前にやり取りごと消されます。
上から順に進めてください。
1.金融機関への連絡・口座の凍結
振込先が国内の預金口座なら、ここから始めます。
振込先と、自分が使っている金融機関の両方に連絡します。
金融庁は、振り込め詐欺救済法の対象を「SNS型投資・ロマンス詐欺等のうち、預金口座等への振込みが利用された場合」と案内しています。
あわせて「犯人が預金口座等からお金を引き出してしまうと支払は受けられません」とも書いています。
連絡が早いほど、口座にお金が残っている可能性は高くなります。
出典:金融庁「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」
なお、暗号資産で送った場合や、預金口座への振込みを使っていない場合は、この制度の対象になりません。
2.やり取りと送金の記録の保全
消える前に、この4つを手元にコピーしておきます。
- メッセージの全画面スクリーンショット(相手のアカウント名と日時が写るように撮る)
- 相手のプロフィール画面と、送られてきた写真
- 振込明細・送金履歴・暗号資産の送金先アドレスと取引ID
- 最初に知り合ったアプリやSNSの名前と、そこでのID
相手側からアカウントを消されると、メッセージの履歴ごと見えなくなります。
ブロックされてからでは撮れないので、通報より先に撮ってください。
3.警察への相談
被害届は、記録をそろえてから出したほうが話が早く進みます。
事件かどうか判断がつかない段階なら、警察相談専用電話の#9110で相談できます。
電話をかけた地域を管轄する警察本部の相談窓口につながります。
口座を止める連絡と警察への相談は、どちらかを待つ必要はありません。
並行して進めて構いません。
「騙されたフリ」が逆効果になる理由
詐欺だと気づいたあと、相手を泳がせて証拠を集めようとすることがあります。
ただ、泳がせている間も送金の督促は止まりません。
会話を延ばして出てくるのは、すでに保存できている文面と同じ種類のものです。
証拠になるのは会話の量ではなく、お金が動いた記録のほうです。
してはいけない2つのこと
1つめは、相手に問い詰めることです。
詐欺だと気づいたことが伝わると、アカウントも連絡先も消されます。
2つめは、「必ず取り戻せます」と広告している業者に依頼することです。
詐欺に遭った人を狙って、回収の名目で追加のお金を求める二次被害が起きています。
返金の交渉そのものは弁護士の業務です。
金額の根拠が示されないうちは、先にお金を渡す必要はありません。
探偵の役割|相手の特定と証拠収集

ここまでの手順を踏んでも、相手が誰なのかは分からないままです。
探偵が引き受けるのは、その「誰なのか」を突き止めるところです。
調査で分かること
調査の中心は、海外の詐欺グループを追うことではありません。
お金が国内でどこを通ったか、アカウントが何とつながっているかを確認します。
| 送金先の確認 | 振込先の名義や、その口座に関係する人物についての調査 |
| アカウントの調査 | 写真の出どころ、同じ手口で使われている他のアカウントとの関係 |
| 実在確認 | 名乗っている勤務先・経歴が実在するかの確認。まだ送金していない段階でも実施できます |
| 報告書の作成 | 警察への相談や弁護士への依頼にそのまま使える形の報告書をお渡しします |
まだ送金していない段階なら、調べる範囲が狭いぶん費用も抑えられます。
くわしい内容は、詐欺被害調査を含む信用調査のページで確認できます。
相手の所在が国外にあることがはっきりしている場合は、海外での詐欺・金銭トラブル調査として別途お見積もりします。
弁護士との役割の違い
弁護士と探偵、どちらに相談すればいいのかは迷うところです。
しかし、両者は競合しません。
順番が違うだけです。
| 探偵 | 相手が誰なのかを調べ、証拠の形に整えます。まだ特定できていない段階を担当します |
| 弁護士 | 特定できた相手に対して、返金や損害賠償の請求を進めます |
請求は、出す相手が決まっていないと始められません。
相手が分からない状態で弁護士に相談しても、まず「相手を特定してください」という話になります。
費用・相談から調査までの流れ
詐欺被害の調査は、状況によって調べる範囲が変わります。
そのため調査料金のご案内では「要見積もり」としています。
見積もりを出してからご契約いただく形で、事前に掲示のない追加料金は発生しません。
ご相談の際にうかがうのは、いつ・どこで知り合い、何をいくら送り、いま何が手元に残っているか、の3点です。
調べる材料があるかどうかは、この時点で判断がつきます。
よくある質問
まだ送金していませんが、相談してもいいですか?
送金する前が、もっとも相談していただきたいタイミングです。
相手が実在するかどうかは、送金前でも調べられます。
送金したあとの回収より、送る前に調べるほうが結果につながります。
費用はいくらかかりますか?
詐欺被害調査は「要見積もり」で、状況をうかがってから金額を提示します。
見積もりを確認してから、ご契約を決めていただけます。
費用の考え方は調査料金のご案内で確認できます。
相手が海外にいる場合でも調べられますか?
調査は、国内に残っている送金先とアカウントの情報から始めます。
送金先とアカウントが分かれば、相手が国外にいても着手できます。
海外での確認が必要になる場合は、その分を別途お見積もりします。
家族が騙されているようです。本人以外でも相談できますか?
ご家族からのご相談も受け付けています。
本人が「詐欺ではない」と言い張っている段階でのご相談もあります。
その場合は、本人を説得する前に事実を確認する順番をご提案しています。
相談したことが相手に知られませんか?
ご相談の内容を外部に伝えることはありません。
調査は、相手に気づかれないことを前提に設計します。
ご連絡の方法や時間帯も、こちらで指定していただけます。
そのほかの疑問は、よくあるご質問で確認できます。
お金の流れを最後まで追っても、相手の身元に届かないことがあります。
最初のご相談では、いま何が残っているかを一緒に見て、調べる価値があるかどうかを判断します。
分かっていることだけで構いません。
国際ロマンス詐欺かもしれないと思ったら、記録が消える前にご相談を
判断に迷ったときは、次の5点を見直してください。
| 見分け方 | プロフィール・会話の進み方・お金の話の出し方の3か所を見る。1つだけで決めない |
| 自分でできる範囲 | 画像の逆検索とアカウント履歴の確認まで。誰が動かしているかまでは届かない |
| 送金してしまったら | 金融機関へ連絡 → 記録を保全 → 警察に相談。相手への問い詰めは最後まで行わない |
| 探偵の役割 | 相手の特定と証拠収集。請求は弁護士、特定は探偵という順番になる |
| 費用 | 要見積もり。提示後にご契約、事前に掲示のない追加料金なし |
まだ送金していないなら、相手が実在するかを確かめるところから始められます。
すでに送金したあとでも、口座の記録とやり取りが残っていれば、相手をたどれる可能性があります。
どちらの場合も、必要なのはやり取りの画面とアカウント名です。
名古屋東海ファミリー探偵社の主な対応エリアは、愛知・岐阜・三重・静岡です。
県外からのご相談も承っています。
どちらの段階でも、無料相談から状況をお聞かせください。






